LOGIN《基本情報》 名前 谷圭太 年齢 14 身長 172cm 学力 50/100 運動能力 40/100 容姿 52/100 運 20/100 【歌Lv2】 【競馬Lv5】 【スロットLv2】 【パチンコLv2】 【麻雀Lv3】 【性技Lv5】 残金 9,500,000円 《基本情報》 名前 中村梓 年齢 14 身長 159cm 学力 50/100 運動能力 40/100 容姿 52/100 運 20/100 【歌Lv2】 【編集Lv4】 【料理Lv5】 【麻雀Lv1】 【性技Lv5】 残金 9,500,000円 梓とこれからの事について話し合った翌日。 学生らしくしっかり登校する。 途中で梓と合流し、お互いに写真を撮り合う。 「容姿上げたよな?」 「朝起きてからすぐに。何か変わったかしら?」 うーん? 分からん。相変わらず可愛いです。 「劇的に変わられても困るしな」 「そうね。暫くは1ずつ上げて様子見しましょう」 容姿は既にお互い満足してるってのもあるしな。 これ以上美男美女になれるなら儲け物という事で。 「ういー。おはよー」 「おはー」 中学生活は既に慣れたもの。 今ではクラスメイトの顔と名前は大体一致するよになった。 「金曜日のMス○みた?」 「みたみたー。EXIL○出てたなー」 会話もお手のものよ。 要点を押さえてれば適当に相槌を打つだけで、会話に混ざれる。まだ知識不足だけど、これも時間が解決してくれるだろう。 そんな中学生活を楽しんでると担任がやってきてHR。テスト一週間前を通告された。 回帰してからの初のテスト。気合い入れなければ。 「ねぇ。圭太。残りのお金はやっぱり学力に投資するべきよ」 「なんで? 50で充分じゃない? 今でもついていけてるぞ?」 放課後。俺の家で二人して勉強中。 昨日、学力を上げてから、とりあえず中一中二の教科書を帰宅してから全部読んだ。 理解力や応用力と共に記憶力も上がってるのか、暗記問題も楽勝である。教科書を読むのが楽しくて仕方なかった。 ニヤニヤと笑いながら教科書を読んでる俺を見て、母さんには怪訝そうに見られたけど。 今回のテストは全科目80点以上が狙えるんじゃないかとワクワクしているのだ。 「私達は配信者になろうとしてる訳じ
「後は気になるのは容姿よね」 「それは俺も思ってた」 これ、どうなるんだ? 丸っ切り外見が変わると流石に困る。 困るってか怪しまれる。急に顔が変わるんだもん。当たり前だよね。 「これは慎重に進めるわよ。一日に一ずつ上げていくわよ。お互い注意して確認しましょう? やばいと思ったらすぐに止められるように」 「当面はそうするしかないよな」 じゃあとりあえず次の競馬でまたお金が増える事は考えて一週間分の350万は残しておいて…。 「残りは750万か。学力に更に10突っ込むか?」 「それもありね。でもスキルの確認もしておきたくないかしら? その為にカラオケに来たんだけど?」 なるほど。確かに俺達の歌のスキルレベルは2。 競馬や料理でその恩恵は充分理解してるけど、歌はもっと分かりやすいもんな。 「じゃあとりあえず何か歌うか」 タッチパネルをぺこぺこと操作して歌を決める。 「古いわね」 「古いな」 そういえば過去に戻ってきてたんだった。 そりゃ、未来の歌手を検索しても出てくる訳ないわな。 って事で人気曲から歌えそうな曲を選曲。 「懐かしい曲ばっかりで目移りする」 「GReeee○とかEXIL○の全盛期よね」 ではでは失礼して。 採点機能もオンにしてと。 「〜〜〜♪ 〜〜〜〜♪ 〜〜〜♪」 おいおい。俺ってこんな声だったか? いや、普段の声からめっちゃ変わってるって訳じゃないけど、声の抜け方がすげぇ。 自分が歌手になったと勘違いしてしまいそうになる。 「やばくね?」 「やばいわ」 レベル2でこれか。このままでも歌手になれそうなんだが? 昔から素人にしては歌は上手かったけど、流石にここまでじゃない。 高音も苦もなく出せるし、ビブラートなんかもバッチリだ。 「私も歌ってみるわね」 そしてそれは梓も同様。 滅茶苦茶綺麗な声だ。普通に感動する。 歌ってるのは西野カ○。俺達世代のど真ん中。 本家並みに上手いんじゃなかろうか。 流石にそれは本家に失礼かな。 その後も二人でデュエットしたりして、普通にカラオケを楽しんだ。そしてレベルを上げるかは保留。趣味程度なら現状で充分だしね。 時刻は既に18時半。 遅くなる連絡もしてないし、そろそろ帰らないと母さんが心配するだろう。 って事でカラオケを出て二人で自転車を押
「お釣りはいいです」 タクシーの運転手に諭吉二名を渡してかっこつける。一回やってみたかったんだこれ。 運転手の人が笑顔でぺこぺことお礼してくるのを見送り良い気持ちになる。 「さてさて梓は?」 周りをキョロキョロ見回してみるけど、梓の姿が見えない。 すぐに行くって言ってたし、多分梓の方が到着は早いと思ったんだけど…。 およ? メールが来てたや。 ふむふむ? 高校の時によく行っていた今にも潰れそうなカラオケにいるとな? 「あそこか」 機器とかは最新の物を取り揃えてるのに外観がボロくて客入りが悪いカラオケ店。 俺と梓は穴場とばかりに高校の頃はよく通っていた。多分監視カメラとかも置いてないし、個室でお金を広げてゆっくり話せるだろう。 因みに俺達が住んでるのはほぼ東京と言ってもいい千葉県だ。 ここらへんに住んでる人間は自分の事を都会民と言い張る。千葉も悪い所じゃないのにね。 あ、俺も都会民って言い張ってます。 3kg以上もある鞄を持ってカラオケ店に急ぐ。 運動能力が40もあるお陰か、それほど苦に感じない。これ100になったらオリンピック選手とかにも余裕でなれそう。 「すみません。連れが先に来てると思うんですが…」 「十二号室だよ」 カラオケ店に入り、受け付けで新聞を読んでたおっちゃんに連れが先に入ってる事を伝えると、すぐに部屋番を教えてくれた。 「お待たせ」 「儲けたみたいね?」 「それはもう」 部屋に設置されている机の上にドンと鞄を置く。 そしてチャックを開けるとそこには雑に詰め込まれたお札。 「どうよ」 「まぁ! まぁまぁ!」 瞬時に目が$マークになる梓。 分かるぞその気持ち。俺もぐへぐへ言ってたしな。 「大体3600万だな。二人で分けても1800万だ」 「きゃー! 素敵!」 せやろせやろ。わて、頑張りましてん。 バレるかヒヤヒヤしながらも頑張りましてん。 褒めてくれてもええんやで? ドヤ顔をしてふんぞり返っていたら、梓が頬にキスをしてくれた。 おお。なんか新鮮。若い体だからか? 死ぬ前も普通にやってた事なのに。嬉しいです。 「とりあえずさっさとステータスボードに突っ込もうぜ。こんな大金持ってるのはマジで怖いんだ」 「そうね。時間はかかるけど分けましょうか」 それから30分程かけてお金を均等
第5Rは無念の見送り。 反応がなけりゃ仕方ない。 自分の予想で買ってみてもいいけどそれはまた今度だ。軍資金が豊富の時にやりましょう。 「良く考えたら俺って40になるぐらいまでG1レース楽しめないよな」 だって大体勝つ馬を知ってるんだもん。 人気馬が出た重賞レースも楽しめない可能性がある。名前見たらこの馬が勝ったなって分かるし。 「お金が増えるから良いけど。趣味が一つ減ったよね」 何か新しいギャンブルを開拓せねば。 ギャンブル中毒のヤニカスって救いようがないな。結婚してくれた梓には感謝だぜ。 いや、中毒ではないけども。手を付けたらいけないお金には手を出した事ないし。 「いや、今回は彼女の小遣いも持ってきてるのか。向こうから渡してきたとはいえ、まぁまぁクズの所業」 喫煙所でブツブツと独り言を呟きながら溜め息を吐く。周りのおっさん達も似た様なもんだし、気にする人はいないけど。 気を取り直して第6R。 ビビッと反応はあるかどうか。 ちなみに第5Rは自分なりに予想して外してた。センスねぇわ。賭けなくて良かった。 「きたっ! えーっとこいつは…二番人気か!」 パドックを食い入るように見つめていると、二番人気に強い反応が。今回は賭けるぜ!! その後も見ていたけど他に反応はなく。 という事で、マークシートにいそいそと記入していく。 「記入ミス無し。万が一外したら嫌だから2000円単勝にぶち込もう」 何度も言うがメインレースは勝てるんだ。 しかも三連単で。間違いなく万馬券になるからそこに注ぎ込みたい。 今は注ぎ込む金額を増やす為に頑張ってる訳だな。 「頼むぞ頼むぞー」 祈るように競馬を見守る。 単勝で4倍ちょっとあったから、勝てばほぼ軍資金が初期の手持ちの倍になる。 手に力も入るってもんよ。 「よし! よし! そのまま! いけ! 頑張れ川○!」 第6Rはビビッと反応通り二番人気が一着へ。 単勝4.6倍だったので9200円を獲得。 「やっぱりこのスキルは本物だ。メインレースまでこの調子で増やしていこう」 それからは怒涛の快進撃だ。 一回だけ反応がなくて見送ったレースはあったものの、勝った金額のお札だけをそのまま次のレースに注ぎ込み、メインレースを迎える前に軍資金は45万円になっていた。 「うひゃひゃひゃ! ボロ儲
緊張しながら学校に通う。 そして放課後はどちらかの家で猛勉強。 で、家に帰ってきたら競馬の本を読む。 「圭太。これ持って行って。多い方が良いでしょ?」 「助かる。交通費もあるからそんなに勝負出来ないと思ってたんだ」 「その代わりしっかり稼いでくるのよ?」 「負けはないから大丈夫」 そんな日々を過ごしているとあっさり週末。 競馬へ行く前日の土曜日も俺の家で勉強してたんだけど、梓がなけなしのお小遣いを俺に持たせてくれた。これで交通費を除いても諭吉一人分はある。 しっかり稼いできますぜ。 「行ってきまーす」 静かに挨拶をしてから家を出る。 母さんは日曜日しか仕事の休みがなく、まだ寝ているのだ。1Rのパドックから見たいから俺が出る時間が早いのもあるけど。 自転車に乗って最寄駅へ。 電車で1時間もしないうちに東京競馬場だ。 「バレませんように。バレませんように」 一応持ってる服で大人っぽいのを選んだつもりだ。それでも少し芋っぽさは抜けない。 今日勝ったらそれなりの服を買うべきだな。どこに保管しておくか迷うけど。 いきなり高い服を買ってきたら母さんに疑われるし。 「第一関門突破だぜ」 東京競馬場の最寄り駅に着くとまず向かったのはコンビニ。 そこで念願の煙草を買う事に成功した。 これまでも母さんが寝静まってから何本かパクっていたのだが、銘柄が違う事もあって爽快感は得られなかった。 俺氏。立派なヤニカスである。 「でも俺が未来で吸ってた銘柄はまだ発売されてないんだよなぁ。これでも母さんのよりはマシなんだけど」 確か俺が高校一年の頃にマルボ○のアイスブラス○が発売された筈。 後一年はこのマル○ロメンソールで我慢しなければ。それよりも煙草の値段が安すぎて驚いた。この頃は300円台だったんだよなぁ。 未来ではまもなくお札が必要な値段になりそうだったのにさ。 俺はコンビニ前の喫煙所ですぱすぱと煙草を吸う。他にもおっさん連中が新聞を凄い目で睨みながらも御一緒に。 この人達も競馬場に行くんだろうなぁ。 因みに俺もしっかり新聞を購入済みである。 煙草で英気を養ってからいざ入場。 内心ドキドキしてるのを悟られないように堂々と歩く。幸い、俺の事を気にしてる人間なんておらず、
なんとか金稼ぎについての目処が立った。 バレなきゃだけど。犯罪だし。 「き、緊張する」 翌朝である。母さんは既に仕事に行っている。 出る前に今日はしっかり行くように釘を刺されたのでおサボりは許されない。 しかしだ。40歳間近だった俺が、今更中学生に溶け込めるのだろうか。かなり不安である。 「だ、ダメだ。煙草吸いてぇ…」 未来では中々のベビースモーカーだった俺。 昨日はなんとか我慢してたが、そろそろ限界である。 大っぴらに吸う事も出来ない。なにせ中学生なので。 「うぅ。不便ばっかりだ…。母さんが寝てる間に何本かくすねておけば良かった…」 後でどうにか買う手段を考えよう。 幸い母さんも喫煙者なので匂いはなんとか誤魔化せるだろう。多分。きっと。めいびー。 「よし。行くぞ」 意を決して外へ出る。 なんだか制服がコスプレに見えてないか不安である。挙動不審になりながら歩いてるので不審者みたいに見えるかも。 「圭太!!」 「あ、梓!」 そこに救いの女神が。 途中から梓が合流してくれたお陰でかなり気が楽になった。 「制服って恥ずかしくない?」 「気にしすぎよ。堂々としてなさい」 梓さんはもう割り切ってる様子。 とてもじゃないけど、俺はその領域までいけないよ。 「おはよー!」 「おっはー!」 学校が近付くにつれて生徒が増えていく。 知り合いっぽい人達が挨拶してくるので、なんとか不自然にならないように返していく。 「やべぇな。マジで誰が誰だか分からん」 「そうね。困ったわ」 顔は分かる。あぁ。こんな奴居たなって思うんだけど、いかんせん名前が出てこない。 これは当分苦労しそうだ。 「俺って何組だったっけ?」 「私と一緒で三組よ」 靴箱の場所すら分からんってやばいよな。 名札が貼ってあったから良かったけど、無かったらここでもあたふたしていた筈だ。 「せ、席は?」 「覚えてる訳ないじゃない」 教室に入ってもまた苦難。 座席表とかないのかね。なんて回帰者に優しくない学校なんだ。 未来から過去に戻って来た人の事も考えてほしい。 「おーい、圭太! そんな所にぼーっと突っ立って何してんだ?」 「お、おう!」 えーっと。そうだ